らいおんの日和一覧

11月19日 らいおんの日和



朝から大騒動だった。

このまま、ゆったりしていて、いいのだろうか?
仕事をしなきゃいけないという思いにかられるのは、この仕事を始めてからずっとだった。
しかし、ここ半年はゆったりと自分らしく生きるというのが、私の中の大きなテーマになってる。
特に仕事がない時は、最近はゆっくり休むようにしていたのだけれど、そういう日が続くと、
やはり、ゆったりしていて大丈夫か? と言う気持ちがもたげてくる。

こんなときに、良い提案というか、合の手を差し出してくれるのが、妻である。

友達の結婚祝いを買いたいから車で駅まで乗せてってくれる? 帰りはバスで帰るから、と。
そう妻は言ったけれども、彼女を待っている間にカフェで本でも読んでいようかと、
そういう過ごし方もたまには良いかと、ふと私は思った。

そうして、駅へと出かけることになり、駅地下の駐車場に車を停めて、妻は買い物へ、
私はふらふらとどこのカフェが良いかと気ままに歩き始めた。

結局たどり着いたのは駅ビルの中にある、とあるカフェ。
そこで、今朝から読み始めた小説を読もうかと思ったけれど、なんとなく音声入力をする方へ意識が向いた。
最近は、原稿を書くときや文章を書き残したいときに、iPhoneに音声で入力していく。
今までは、キーボードを叩いて文章を入力していくだけだったが、音声入力機能が非常に性能が良くなっていることを知り、それ以来その機能の恩恵にあずかっている。

周りに聞こえるか聞こえないか位の音声で、カフェの片隅で音声入力をしていた。
そして、原稿の内容が深まっていった頃に、妻からの連絡。

「買い物が終わったからそっちに行くよ」
「了解だよ」

こんな会話をLINEでやりとりして、私はまたすぐに音声入力に没頭した。
飲んでいたミルクティーのカップを見ると、 まだ3分の1以上残っている。
また一方で、原稿の内容も佳境に入っている。頭の片隅でそんなことを思いながら、音声入力をしていると、

「もう着いたよ」とLINEが入った。

ほんの少し、カフェの中まで入ってきてくれたらと、思っていたのだが、このまま一緒にカフェで時間を過ごすのは、今日の流れからすると違う。そんなこともわかっていたのだが、何となく時間が過ぎてしまい、そのうちに電話が来て

「なんで出てこないの?」

彼女の気持ちが伝わってくる位の音声を聞いて、私は残っているミルクティーを一気に飲み干し、席を立つことにした。


この後そのカフェを出てから、軽い一悶着があったわけだが(笑)、よくよく考えてみれば、先にカフェを出ていてもよかったかもしれない。妻は、わざわざ駐車場のある向こうのビルから、駅ビルのカフェまで来てくれたのだ。

しかし、私の内側では、カフェの中まで入ってきてくれたらという小さな淡い期待も抱いていた。

私は自分のとった行動を客観的に捉えてみて、こんなことをふと思った。
世の男性は、なんでカフェの中に入ってきてくれないんだ、と
自分の気持ちを押し付けてしまう人もいるのかもしれない、と……。

そんなことを思いながら、その時に音声入力していた内容が、いま自分に起きていることに似通っていると気付き、面白みを感じた。

その時私は、私自身の子供の頃に、母親の愛情を欲していた体験談を入力していた。

その母の愛情が足りないと、男性というものはもしかしたら、女性に自分の望むように行動してほしいと強く思うようになるのかもしれない。そんなことも、ふと思ったのだ。

お母さんに甘えられなかった分、女性に甘えてしまう。
この幻想が、もしかしたら今の世の中には、結構はびこっているのかもしれない、そんなことを自分と重ねて捉えていた。

こんな物語を捉えつつ、私は車の中で妻と仲直り。
そして、1週間分の食料を買いに2人のお気に入りのスーパーへと出かけて行くのであった。


2019年11月20日

11月22日 夫婦の日和



朝起きたら青く澄みわたる秋の空が広がっていた。
朝食をとった後、川越の蔵の街にある老舗のお菓子屋さんへ、妻と歩いて買い物に行くことにした。


12月も近くなって少し肌寒くなってきたが、気持ち良い天気。
ゆっくり歩いていくと、赤間川でカモたちに出会った。
「ずんぶんぷっくりしてるね」
「そうだね、パンとかあげる人がたくさんいるからね」
そんな会話をしながら、川沿いを散歩しながら歩く。

最近になって、こうして川沿いを歩き、蔵の街へ出かけることが多くなった。
なんとものんびりしていい気分。

親戚からいただいた結婚のお祝い返しにと、老舗のお菓子屋さんで、色とりどりのお菓子を箱詰めしてもらい、
郵送の手配を済ませたが、ランチにはまだちょっと早い時間。

「うどんでも食べてく? 」と妻を誘ってみたが、「うん」と言わず(笑)。
じゃあ、とりあえず家に帰るかと帰路についたが、"温泉"という言葉が朝浮かんでいたことを思い出した。

そうか、温泉か!
早速妻へ提案。
「うん、まぁ、そうだね」
乗り気だか乗り気でないのかわからない感じではあったが(笑)、いざ温泉へと出発!

車で40分程の、湖のほとりにある温泉へ。
ゆっくり温泉につかった後、レストランで食事をしていると、ふと数年前の自分を思い出した。


私はこの温泉が好きで、よく一人で来ていた。よく来てはいたのだか、やはりどこか寂しい。。
食事をする時も、楽しそうなカップルを横目に、一人小さなテーブル席。。
いつか自分もパートナーと2人で来たい!


願っているときは、なかなか現実にならず、やきもきするものだが、
いざ叶ってしまうと、それがごく普通の日常にもなる。

しかし、あの時は熱望、いや渇望していたのだ。
今は、他のことで、まだ現実にならないと、悩んだりすることもあるけれど、
これらもきっと気づいたときには現実になっているのだろう。焦らずにいこう。


食事を堪能してレストランの隣にある展望デッキに行くと、きれいな湖と、周りに彩られた木々が待っていた。
所々紅葉していて、なんとも気持ちが穏やかになる。
少し肌寒くなってきたから、建物の中へ戻ろうとしたが、妻がもう一度、展望デッキの一番先へと歩いていった。

すると、先ほどまでは見えなかったが、デッキの先の方は傾斜になっていて、その少し下に、2匹のハクビシンがいた。
目の前に現れた2匹のハクビシン。もの珍しく見ているうちに、だんだんと手前にいるハクビシンに意識が合っていく。

その時。
まるでハクビシンが言っているかのように、
「今は大勢の人の前に出る準備をしている」というメッセージが私の心の内側に響いてきた。

ほう~!大勢の人の前か~~!
ならば。
「どんな準備?」とハクビシンを見つめながら心の中でたずねてみる。
「……」そうか。それに対する答えらしきものは、特に感じることができなかった。

ちなみに私はある動植物と向かい合ったときに、自分の内側でやりとりをすることがある。
あのまま建物の中に入っていったら、ハクビシンにも会えなかったし、なんとも良い機会をいただいたと嬉しくなった。


今となっては2人の日和。楽しい日々が続いている。


2019年11月22日

12月 3日 愛くるしい秋



午前中の仕事を終えて、もうひと仕事始めようとしている時だった。

「やっぱりお腹がすいた」
妻の一言に、私も、やっぱりお昼ご飯を食べないとな、と思った。
お寿司を食べたい、と言う2人の思いが一致し、とりあえず車に乗ることにした。

お気に入りの回転寿司レストランに行くか、
いつものスーパーでお寿司を買い、近くの公園で食べるか、
決めるのは私に任された。

車を運転しながら、自分に問いかけてみる。

「2人にとって、最高なのはどっち?」
私の心の中で、瞬時に答えが決まった。
スーパーでお寿司を買い、公園で食べる。

心のままに、スーパーに寄って、いざ公園へ。


公園に入った瞬間に目に飛び込んできた景色は、息を飲むくらいに美しい光景だった。

「すごーい、来て良かった!」
本当に来て良かった、二人でこのフレーズを何回言ったことだろう。
紅葉の色と、12月に入ったというのにそれほど寒くない日和、素敵な青空。
この三つが合いまって、なんとも言えない心地よさが広がっていた。




買ってきたお寿司をベンチに座って食べながら、秋の紅葉を堪能する。
なんとも格別で贅沢な時間。
来る日が1日ずれただけでも、天気は変わるし、時間によって光の入り具合も違う。
まさに、最高のタイミング。
あの時、自分のハートに尋ね、響いてきた答えのままに行動してよかった~と心から思えた。

ランチを食べ終わる頃には、体も少し冷えてきた。
もう帰ろうかと、来た時とは反対方向に向かって歩き出す。

高く空に向かって伸びる木々たち。それはまさに紅葉のトンネルのよう。
一歩一歩、歩んでいくうちに目に入ってくる景色は変わる。
あるポイントに来た瞬間に、はっと息を飲むような、まるで異次元のような景色が目に飛び込んできた。

思わず、
「うわー……」と感嘆する。




池の周りを歩き、もう一度池と向き合い、感謝の言葉を伝えた。

「美しい景色を見せてくれてありがとう」

自然の芸術。
まさにこんな言葉がふさわしい、愛くるしい秋の景色であった。


2019年12月03日

12月10日 カウンセリングアイアム

セラピストコースも終盤に入った生徒さんがいる。
メッセージを受け取るというチャネリングの手法を使って、
カウンセリングの練習をすることになった。そしてその練習相手は、私。

私の何について見てもらおうか、そんなことを自分の内側に問いかけてみて、
届いてきた、ある1つのテーマを生徒さんに投げかけた。
すると、その生徒(ここではすでに立派なカウンセラーになっている)さんは、
受け取った言葉をノートにすらすらと書いていった。

「あなたのトラウマや癒されていない過去に問題がある」
この言葉が大変印象的だった。

今年に入ってから途切れることなく、まだ残っているトラウマや感情の問題を癒してきたはずなのに、
え、まだあるのか? と、不意にやってきたメッセージをなかなか受け入れられずにいたのだ。
私の内側では、ちょっとした動揺が引き起こされていた。

しかし、カウンセラーとして重要なのは、相手に意識を置きすぎることではない。
たとえ、自分が受け取ったメッセージがクライアントにとって、少しつらい内容であっても、
それが後になって非常に効果を上げることがある。だからこそ、相手が多少動揺していても、ひるんではいけない。

面白いことに、私は一人二役を演じていた。
カウンセラーを育てる先生として、カウンセラーは、クライアントの反応を気にしすぎてはいけない
ということを伝えるとともに、自分の心の中は一人のクライアントとして動揺していたのである。

そっか。まだここからさらに見つめることがあるのか。
11月の後半になってから、自分自身を見つめる作業はあまりしていなかった。
自分の中の心の大掃除はもうすっかり済んだと思っていた。そんなときに、ふっと現れた「メッセージ」であった。

そして、その次の日の出来事だった。
自分のトラウマをさらに癒していく必要があるというメッセージが、追い打ちをかけるように届けられた。
今度は、さらにちょっと厳しめ。自分の心の中でも摩擦が起きるくらいに。
しかし、私にとってはこれぐらいがちょうどいいこともわかっている。
優しい言葉で言われただけでは、自分の意思で動かないこともある。
そう、だからちょっとした摩擦は必要なのだ。

カウンセリングアイアム。
これは、自分自身のことをカウンセリングしていくための手法として、私が生み出した手法である。
これらを生徒のみなさんに伝えていくために、まずは自分の内側を深くカウンセリングしていくことを、
時を経て重ねてきた。

12月に入って少しした頃だった。
夕飯前、お風呂から出たとき、急になんとも言えない疲れがどっと出てきた、立っているのも大変だったのだ。
夕食の準備をしている妻に、「ちょっと横になってていい?」と言い、
居間へ行って自分でできる応急処置をしていた。。

それから数日が経ち、朝まだ布団の中にいるときのことだった。
自分の内側から浮かび上がってきた言葉のままに、呼吸法のワークをしていた。
すると右腰あたりに、鈍い痛みが浮かび上がってきたのだった。

私の心の中の第一声は、やっぱりまだあったのか、だった。
なぜ、ここに痛みがあるのかなど、自分の心の中で問い合わせていき、カウンセリングアイアムを重ねていく。
気づくと1時間、または1時間半くらい経っていることもある。
今日は、そんなことを続け、4日目の朝だった。

今となっては、「あなたの過去に問題がある」とメッセージを伝えてもらったことに対し、心から理解できる。
その言葉と、追いかけてくるように伝えてもらったさらなるメッセージによって、大切な心の準備ができたようだった。
もしそのメッセージがなかったら、腰などに痛みが現れても、しばらくそのままにしていたかもしれない。
自分の内側を見つめる、カウンセリングアイアムをしようとしなかったかもしれない。

今日の昼にラーメンをすすりながら、そんなことを思い返していた。
年の瀬も近づく今頃に、魂の掃除というのも悪くない。

右腰から始まった痛みは、右ほほや右頭、そして右肩へ、また右胸から出てくる気持ち悪さなどにも発生してきた。
それに対して、一つ一つ癒しを進めていく。自分の過去をゆっくりと眺め、理解していく。
これにより自分の内側は、さらに前に進みやすくなっている。

そう。内側の癒されていない自分自身も、前に進めるようになる。
過去の癒されていない自分自身は、まだまだ内側で、見てもらいたくて、産声をあげたくて、体の症状として伝えてくる。
この先私が進んでいくためには、今はこれがとても大切。
時間をかけ、じっくりやっていこうと思う。



2019年12月03日