全日本大学駅伝を見て〜意識の使い方が大切だと言える所以

8区、最終区でのトップ争いは、青山学院と駒沢大学。
選手の意識の状態に思いを寄せてみる。

ここで述べているのは、最終区のトップ争いのときに、2人の選手を見ていて感じた私の所見です(テレビ観戦にて)。
青山学院の選手(以下A選手)が、トップを走る駒沢大学(以下K選手)の選手に追いつく。追いついた時点では、残り約9キロ位を残しており、A選手は一気に前に出て抜こうとせずに、K選手にぴったりついていくことを選択した。

その時点では、A選手のほうが余力を残しているように見え、最後には彼が勝つのではないかと思える反面、私の内側では違う捉え方が浮かんでいた。

その一つは、まずA選手が周りのことに気を取られすぎているということ。後ろから他の選手が追いついてこないか気にして後ろを振り向いたり、時計をチラチラ見てタイムを気にしていたりしていた。この状態では、彼自身の意識の状態が安定しないから、そのうちに疲れてきてしまうのではないかと、私は思った。

一方、K選手を見てみると、追いつかれたにもかかわらず、相手のA選手のほうをほとんど見ることもせずに、自分に意識を集中しているように見える。自分のペースをただ守り、走り続け、その中で勝機をつかもうとしているかのように。

結果は最後に現れた。2人の間に普段の練習量の差はおそらくないと思われるが、やはり、最終的には意識の使い方が大きく影響するのだと思う。内側の意識の状態が安定していなかったであろうA選手は、K選手が最後にスピードをあげたときには、もう息が上がっていた。ゴールテープを切るときに両手をあげていたのはK選手であった。

やはり大切なのは、走っているときの意識の状態であり、意識の使い方であると私は捉えている。今日のレース結果から見ても合点がいく。自分の内側の状態は、肉体の動きにストレートに反映されるのである。

私たちが日常的に抱く意識、考え、思う、ある種の感情をもつこと、これらはその瞬間に、目に見えないがエネルギーとなり体内に循環する。そして、それが現実的に、とくに今日のレースのように、肉体の動きやパフォーマンスに影響を与えるのである。


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参考のページ:
アスリートの方、スポーツに関わる方へ(各種講習の案内)
アスリートと意識の使い方(アスリートに関する特集記事)
ハートの呼吸法の効用とその仕組み


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