自分と人の負の感情を隔てる大切な取り組み

この20年、目に見えにくい人の感情などについて研究を続けてきました。
今日は、自分と人をしっかり隔てる場合の大切さについて少し案内をします。

ここでの「意識」とは

他のページでも案内していますが、人が意識を抱くと、それは基本的に身体の中(オーラも含む)を流れます。ここでの意識とは、考える、思う、感情を抱くなど指しています。たとえば下の図をご覧ください。

図1

この図のように、目には見えにくいですが、確実に身体内では意識で生み出したエネルギーが流れています。別にこれが悪いわけではなく、誰にでも起こ得ることです。しかし、人によっては、ネガティブな強い意識が生み出されていることもあります。

その場合は、身体が思い、機嫌が悪い、気分が落ち込むなどの心身にかかわる症状が現れているかと思います。ただそれだけであれば、本来は問題ありません。

人から負のエネルギーが移り込む

今日お伝えしたいのは、このような感情は人に移り込むケースがあるということです。これは、意外と日常で頻繁に起こり得ることです。

とくに、
・人に感情移入しやすい方
・共感性が高い方、など
女性に多いかもしれません。

また、
・女性的な質を多く持っている男性
にも起きやすいです。

私自身は、とくにこの特性が強いため、日常的に苦労することが多かったです。
とくに小学校の頃は、人のネガティブな気持ちが自分に入ってくることが多かったからか、一週間に一度は学校を休む時期もありました。

そのままにしないことが大切

そして今日お伝えしたい大切なことは、人から入ってきたエネルギー(意識によるもの)をそのままにしないことです。たとえば、怒り、悲しみ、寂しさ、不安、イライラ、など。挙げればきりがありませんが、それらが、自分の中に入り込んでいる場合があります。

私自身は、整体やカウンセリングを数多く施してきましたが、多くの場合に相手の方のエネルギーが入ってきてしまいます。それらは、相手の方の内側にある負の感情であるため、そのままにしておくと、必然的に私の心身にも影響が出てきます。下の図を参照してください。

図2

この図は、セラピストの方に向けて作った図ですが、セラピスト以外の方にも参考になるかと思います。私は仕事柄、施術後などに身体が重だるくなる、または甘いものが食べたくなるなど、この症状に15年前から悩み続け、解決法を継続的に研究してきました。

大切なステップ

  1. まずは気づくことが大切:身体の重さ、だるさ、ネガティブな感覚(イライラなど)は、すべてが自分のエネルギーというわけではない
  2. 自分を守ることを覚える

人と接しているからには、人の意識によるものが自分に入ってくるのは避けられません。だからといって、人からのネガティブなエネルギーが自分に入ってきた場合、その影響を受け続ける必要もありません。積極的に自分を守る、またはそのエネルギーを自分から引き抜くことをしてもよいのです。

たとえば、犠牲的な意識の強い方の場合、そんなことしてはいけないんじゃないかと、思うかもしれません。しかし、その必要もありません。自分が他の人の負のものを請け負う必要はないのです。

基本的に人は、ネガティブな意識が根底にあると、それをベースとして、思考を働かせていくため、日常の生活にとってよりよいものとは言えません。場合によっては、その場で現れる自分の言動により、目の前にいる人との関係に悪影響を及ぼすこともあります。

人のことは責められない

だからといって、ほとんどの人が、何かしらのネガティブな問題を抱えていますから、自分が人からネガティブな意識をもらってしまったとしても、その人を責めることもできません。すべての人に共通する問題なのです。

しかし、人のエネルギーを引き受けにくい特質の方も多くいるため、ある意味、すべての人に理解してもらえるかどうかは、また別の問題であるかと思います。

どのようにしたら気づけるか

私がおすすめしているのは、「ハート」の呼吸法です。
ハートの呼吸法により体内に循環するハートのエネルギーが、自分の内側にあるネガティブな意識を感知しやすくしてくれます。そして、体内の負のエネルギーが軽い場合は、呼吸法により体内が調節され、心身が軽くなっていきます。

症状が少し重め場合など、「いつくしみ」の呼吸法をするのもおすすめです。「いつくしみ」のエネルギーには、感情を調節する作用がありますから、ハートの呼吸法よりもさらに、心身を調節してくれるでしょう。

ハートを「いつくしみ」についての詳細は、以下のページをご覧ください。
「ハート」とは:特質と機能について
「いつくしみ」とは:女性の質が生み出す愛の形

らいおんハートで呼吸法を学んでいない方で、何かしらの瞑想法を知っている場合は、その手法により同様の作用が見込めるかもしれません。

自分の体内に入り込んだエネルギーの質によっては、呼吸法をするだけでは、すぐには良くならないこともあります。その場合のケアの仕方は、人によっては難しい場合もあるかもしれません。ときには、自分の健康を取り戻すまでに数日かかることもあるでしょう。

生産性、物事の達成率を上げるために大切

今日の内容のまとめとして。
今日案内した内容は、会社など一つのチームがまとまって作業をする場でも、重要になるケースが多くあると思います。それぞれが内面に持っているものをその場に持って来るため、もちろんいい影響力を周りに与える場合もありますが、ネガティブなものが伝わってしまうこともあるかと思います。

先ほども案内しましたが、これは誰にでも起こりえることなので、仕方のないことではありますが、その場の状況を良くするために、あることに取り組むこともできます。

呼吸法と意識を自分の中心に据えること

私がおすすめしているのは、仕事など作業の前に呼吸法をすることです。そして、意識を自分の中心におくこと。私はこのことを「ハート」と表現していますが、自分の中心と言える部分に意識を向けているだけでも、人からの影響は受けにくくなります。

会社に来る前には、それぞれにさまざまな段階があります。
まずは家庭の中で起こること。夫婦、親子の間で嫌な感情が自分の中で芽生えたとき、または、通勤中の電車の中で、同様のものが他の人から自分に入ってくるケースもあるかもしれません。職場に来るだけで疲れてしまう方は、上記のことが起こっているかもしれません。

呼吸法は重要

呼吸法は、体内に風を吹かすような作用があります。
人のネガティブなエネルギーであれば、数分の呼吸法(意識して呼吸法するなど)で、軽減、もしくは消失することもあります。内面が軽くなってから作業を始めるのか、重いものを体内に留めたまま作業をするのかでは、生産性や効率性にも大きな差が出ます。

負の連鎖の例

昨年、プロ野球の日本シリーズを観ていて気付いたことがあります。日本シリーズは先に4勝したほうが勝ちとなりますが、前半はセリーグの覇者ヤクルトがかなり優勢で、そのままの勢いで優勝するかに見えました。しかし、中盤以降、パリーグの覇者オリックスが盛り返し始めました。
ちょうどそのころ、ヤクルトのピッチャーが普段では考えられないような送球ミスをして、それが大きな敗因となりましたが、それとまったく同じ出来事がその後の試合でも起こり、ヤクルトは連敗しました。
そして、オリックスが優勝を決めた試合でも、今度はヤクルトの外野手が普段では捕れているはずのセンターフライをエラーしてしまいました。私はそれを見た瞬間、明らかに負の連鎖が起こったと確信しました。チーム内で起こった負の連鎖を止めることができなかったと。
これは、スポーツの試合を見ていると、よく垣間見れることでもあります。チーム内、もしくは近くにいる人の意識の影響を明らかに受けている場面があり、もったいないなと、個人的に感じることがあります。自分の周りで負のエネルギーを感じるときは、良い結果を得るために、自分の中心に意識を定めておくことが大切です。

まだまだ、この内容につていは、書きつづりたいなことがたくさんありますが、今日はここまでにします。


今日案内した呼吸法を企業研修などに取り入れたい方は、どうぞご遠慮なくご相談ください。以下の内容も必要に応じて参考にしてください。
企業研修:人材育成・運営アドバイス

ハートの呼吸法と「いつくしみ」の呼吸法は以下のクラスで学べます。
基礎クラス:人生を安定して生きるための土台を作る

今日の案内について、さらにきめ細かい内容を習得できるのは以下のコースです。
セラピストに必須:プロテクションの技法習得コース

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