最終更新日:2024年6月14日
このページでは、ハートの呼吸法の効用とその仕組みについて、案内をしていきます。
ハートの呼吸法について
ハートの呼吸法とは、ハートに意識を合わせることによって、体内に生み出されるエネルギーを呼吸法とともに循環させていく手法です。
ハートとは
ハートの呼吸法の原点ともいうべき、この、ハートとはどんなものなのか。らいおんハートで伝えているハートとは、愛そのもののことを指します。身近な例でたとえるなら、親(または親と同等の人)が子に与えるような、見返りを求めない純粋なもの。これが、基本的なハートの意味合いです。
そして、この、ハートは一人ひとりの内側に生まれながらにして備わっていて、人の内側で安定感をもたらし、土台になります。下の図をご覧ください。
簡単ではありますが、人の意識がハート(愛の状態)にあるときの、胸の内側から広がるハートのイメージを描いています。
それではここから簡単に「意識」についての案内をします。
「意識」とは
ここで案内する「意識」とは、それぞれの内側の状態を指します。何かを考える、思う、または不安が浮かぶ、うれしさがこみ上げるときなど、一つの意識を使っていると言えます。このような意識を使っているとき、また愛の状態でいるときも、その意識は瞬時にエネルギーとなって発生し、身体の中を流れ、心身の状態や考え方、行動の仕方に影響を与えます。
ハートも一つの意識
愛に意識があるとき、つまりハートに意識をおく(向ける)ときは、ハートのエネルギーが体内に発生します。これこそがハートの効用を活かすための原理でもあり、ハートが一つの意識であると案内している理由です。
ハートのエネルギーの基本的な性質
ハートのエネルギーには、心身を整える作用があります。
親(大人)の愛があるとき、子は落ち着いていられますが、自らすすんでハートに意識をおくことによって、同様の性質をもつエネルギーを私たちは体内に循環させることができます。ハートの呼吸法とは、この原理を基本として、自分自身を安定させていくために使っていきます。
ハートの呼吸法の効用
①心身を調節する
不安、心配、怒り、悲観的な気持ち、悲しさ、などがある場合に、下の図のようにハートの呼吸法をすることで、乱れた心身の状態を整えることができます。
図1
②意識変換のために使う
日常の意識は、目の前の状況によって瞬時に切り替わることが多くあります。
その意識の変化により気分が落ち込むと、図①の左側の図のように、体内が曇りがかったようになります。
このように、どちらかというとネガティブな意識の状態は、身体の状態や現象の現れ方、その状態での物事の捉え方にマイナスな影響を与える可能性があります。以下の内容を参考にしてください。
- 身体の状態:
身体の動きにくさ、重だるさ、各種の症状が現れる、など - 現象:
物事がうまく動かない、人との関係性が良くならない、など - 物事への捉え方:
先のことに対し不安がつのる、考えが細分化しまとまらない、など
不安定な意識の状態でいると、上記のような影響が現れやすくなります。だからこそ、ハートの呼吸法をまずは使って、意識の状態を安定させてから、物事を捉え直していくことをおすすめしています。
意識の状態が安定することにより、家族に対する印象や、直面している問題への見方が大きく変わることがあります。怒りの気持ちを持っていたとしても、それが反転して感謝に変化することも多くあるでしょう。また、意識が作り出すエネルギーは、結婚や仕事など人生の未来にかかわることへも、良くも悪くも大きな影響を与えることがあります。
③身体の諸反応から答えを得ていく
人から何か言われたときに、胸の内側がモヤモヤする、またはイラっとするなど、体内で浮上する感情的な諸反応を体感できるときはありませんか? そんなとき、人によっては、グッとこらえる、もしくは怒りをぶちまけてしまうなど、それぞれに体験があるかと思います。
らいおんハートでは、この、体内に現れる諸反応に意識を向けていくことが大切であると伝えています。なぜなら、この反応する箇所には、問題を解決していくためのヒント、もしくは答えが眠っているからです。
問いかけの手法とともに使う
日常では、答えが欲しいときが数多くあるかと思います。「なぜ、こんなことが起こるのか?」と内心びっくりすることもあるでしょう。そのようなときこそ、ハートに意識をおいて(ハートの呼吸法をした状態で)、自分の内側で問いかけることをおすすめしています。
平常心が保てないとき、時間をとってハートの呼吸法をして、落ち着いてから、問いかけをします。その場で呼吸法をできないときは、後でおこなっても大丈夫です。
場合によっては、答えとなるものを捉えられないこともありますが、呼吸法と問いかけにより、身体の状態はある程度整っていきますから問題はありません。力がふっと抜けるとき、入浴中やトイレにいるときなど、少し時間をおいてから、答えが自分の内側に届いてくることもあります。ハートのエネルギーが体内の奥深くに浸透していくことにより、体内の曇りのようなものを晴らしていくため、答えが浮かびやすくなります。
らいおんハートで用意している各種講習の中では、この「問いかけの手法」を基本として重要視しています。下の図を参考にしてください。
この内容は、自分の内側から答えを引き出すための基本的な手法です。場合によっては、上記の案内のように簡単にはいかないこともあります。トラウマなど、潜在意識の深い部分を見つめる必要があるときは、カウンセリングアイアムの手法が役立ちます。
受け取った内容を実際に活かす
ハートを通して伝わってくる感覚は、たとえ何かに迷っていることがあったとしても、行動をあと押ししてくれます。人によって、ふと思う感覚として入ってくる、言葉として受け取る、自分の内側で未来の映像が見えるなど、さまざまでしょう。
このようにして、内側で働きかけられているメッセージを捉えたときは、日常で活かしてみることが大切です。最初は小さなことからはじめていくとよいです。結果的にうまくいかないことがあったとしても、それはそれでよいのです。
反復することで、なぜ間違ったかを理解できます。どうしようか頭で考えていると、おのずとブレーキがかかりやすくなります。回数を重ねて、現実がスムーズに流れる結果を得ていくと、自分のやり方に自信がついていきます。大きな決断をするときにも、十分に活かせる手法です。
習得には毎日の積み重ねが大切
ハートの呼吸法は、1回習えばすぐにできるようになるものでありません。ある程度の習得(練習)期間が必要です。講習を受ける方には基本的に、ハートの呼吸法を習得するために最低1か月間は毎日実践を重ねていただいてます。
その理由は、「それぞれのハート」を育てていくことが大切だからです。花を咲かせるためにはその土壌が大事ですが、ハートに意識を向けていくことによって、おのずとハートという土壌ができていきます。
ハートの呼吸法に慣れてくると、自分のハートに瞬時に意識を合わせることにも少しずつ慣れていきます。いつ、どこでも、ハートの意識が使えるようになり、それぞれの活動に合わせて無限に活かしていけます。
個人で手法を学びたい方、会社の研修に取り入れたい方などいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
各種講習を用意しております。最初に学ぶ基本は、基礎クラスの内容ですが、受講者のニーズに応じて内容を編成することが可能です。
詳細については「お問い合わせ」のページよりご連絡ください。
ハートの呼吸法の活かし方一覧
- 日々の心身の調整、自己管理に
- 自分で答えを得る、問題の解決を早くするために
- 自分の進む道を明らかにしていくために
- 自分の才能発掘に
- 将来の夢を実現する、または、つかみやすくするために
- 潜在意識につながりやすくなるために
- エイジングケアに
より具体的に
- 仕事が煮詰まっているとき、物事がうまくはかどらないとき:
内面が整理され、おのずとどのように進めたらよいか発想が浮かびやすくなる。 - 企画やアイデアを生み出していくとき:
自分や周りにとって、よりよいものを生み出しやすい状態になる。 - 家庭生活、子育て、夫婦関係に:
不安になる、冷静さを欠く、つい怒ってしまうときなど、自分が安定することにより、家族間のもめごと、いやな雰囲気が少なくなる。どうしたらよいか、答えを見いだしやすくなる。 - アスリートの方、演奏者の方、歌手の方、俳優の方など表現をする方に:
日々の自己管理、調整に。ケガからの回復、不振の原因を見いだすのが早くなる。本番での安定性を作り出せる。才能を表しやすい状態になる。プレー、パフォーマンスの質を高める、など。 - 文章、もの書き、キャッチコピーを考える、作詞作曲をするとき:
意識の状態が安定し、自分の本質からの言葉、ビジョンなどを受け取りやすい状態になる。