5分間の瞑想が大事:不安な状況を一変させるために

不安になることは誰にでもあるかと思いますが、このとき、心身への影響はどのようになっているでしょうか? 今日は、不安(ネガティブな気持ち、意識など)がベースにあるときの身体や思考への影響と、その状態を切り替えていくことの大切さについて、図を用いて簡単に案内してみようと思います。

不安の要素が介在している(不安が内面にある)とき、基本的に思考の状況は、すでに不安に乗っ取られています。良い悪いは別にして、客観的に、これがどのような状況かを、まずは自然現象を例に案内してみます。

たとえば不安が浮かぶと、だんだんと苦しくなる、もしくは身体が重くなることがあるかと思いますが、これは、海にプランクトンが大量に発生している「赤潮」と、ある意味同じような状況と言えます。

赤潮とは、プランクトンの異常な増殖によって海水が赤色、または赤褐色になる現象を言います。プランクトンによって酸素が大量に消費されたり、魚などに付着することで呼吸が妨げられたりするため、魚介類を死なせてしまうことにもなるようです。

一部のプランクトンは毒素を出すこともあるらしいのですが、この一連の様子は、私たちが普段何気に体験している意識の使い方の結果に似ています。

不安など、どちらかというとネガティブな意識は、重さをもったエネルギーとして体内を循環します。また、その瞬間に何かを捉えていれば、その思考は不安がベースになる傾向にあります。そのため、そこから新たなことを考えても、開く扉は不安がベースになったものになります。

これは、文書などがパソコンのフォルダ(ディレクトリ)に保存されていく様子に似ています。一つのフォルダを開くと、その中にいくつものフォルダが連なっていきますが、一つの意識の状態(ここでは不安)が続けば、体内には同じ意識がベースとなった捉え方などが分散、もしくは積み重なり続けます。図1を参照してください。

図1

このような状態になると、ネガティブな思考により生み出された比重の重いエネルギーが、体内には循環し始めているため、人によっては、考えすぎによる頭痛や肩の重さ、不安感の増幅による胸の苦しさなど、各種の症状が現れます。

このときに大切なのは、意識を切り替えていくことです。場合によっては呼吸法(瞑想などでもOK)をしていくことをおすすめします。上手に意識を切り替えていくことができるなら、もちろん他の方法でも大丈夫です。信頼できる人に話を聞いてもらう、または助言をもらうことが、非常に有効な場合も多くあります。

らいおんハートでは基本的に、ネガティブな意識になったとき、もしくは、図1のように身体に各種の症状が現れたときには、なるべく早い段階でハートの呼吸法をすることをおすすめしています。図2を参照してください。

図2

この図では、ハートの呼吸法を5~10分ほどくり返すことによって、ベースにある意識(不安)の状態が切り替わっていき、その結果、安定した思考の状況に切り替わっていく様子を表しています。不安のフォルダとは違う、切り離された別の新しいフォルダから、安定した意識がベースとなった思考がフォルダの中に蓄積されていくのです。

この状態になると、ネガティブな思考のエネルギーによる呼吸の苦しさや、各種の症状も軽くなる、もしくは消失しているかと思います。

冒頭のプランクトンの話に戻りますが、ネガティブな意識(思考、感情など)による比重の重いエネルギーには、呼吸を苦しくさせる、ある意味、毒のような作用があると言えるかもしれません。反対に、上記のように上手に意識を変換することができれば、解毒がかない、心も身体も軽くなっていきます。

今日は、ネガティブな意識を切り替えることの大切さについて案内をしました。
場合によっては、この「意識を変えること」が、なかなかうまくいかないこともあります。たとえば、不安や嘆き、怒りなど、根強く体内に何度も浮上してくる場合は、潜在意識に埋もれている幼少期の体験など、ネガティブな感情が原因になっていることがあります。人によっては、これらが原因で気分がふさぎ込む、心が不安定になる、または業績不振になり体勢を立て直すのに時間がかかるケースもあります。

このような場合には、少し時間をかけて潜在意識に取り残されている感情などと向き合っていくことも大切になります。

潜在意識についての詳細は、以下のページをご覧ください。

潜在意識とは:個人の才能を限りなく伸ばすために


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