先日、川越水上公園に散歩に行ったときのこと、
池のほとりを歩いている時に妻が突然言い出した。
「優しい旦那さんがいるからいいねって、よく言ってもらえるんだけどさ…」
「え?」と私が返すと
「いや、私だってずっとぬくぬくと来たわけじゃないっていうか」
「いやいや、そりゃそうだ、わかる…」
と言いつつ私も返していく。
確かに、最近そう言われることが多いのだけど、そう言われても、確か2人ともその言葉に対して、何も言葉を返していなかったような…。私にとっては、とくに優しくしようとかそういうふうにしてるわけじゃないから、なんとなくやり過ごしてしまっていたのかもしれない。
でも、妻の立場からしたら思うところももちろんあるのだろう。
で、ちょっと間をおいてからインタビューしてみた。
「どんなふうに感じてたの?」
「ここまで来るのだって、そんな簡単じゃなかった」
「うんうん。その通り」私が相槌を打つと、さらに妻は続ける。
「いくつもの山を越え、この山で終わりかと思ったら、その次の山がまた現れてみたいな…」
「雪山の頂上にたどりついたら、もうその先はないのに、まだその先を行くって感じだったよね」私も妻の言葉に重ねるかのように言葉をつなげる。
そうだった。そうだった。
妻はカウンセリングアイアムの手法を学んでいたこともあって、この4年間くらいずっと、自分の内側から症状が浮かんできたら、呼吸法などを使って自分でそれを調整するという日々を送っていた。何も症状がなければ、そんなことをする必要はないのだけど、とにかく内側から浮かんでくる症状は待ったなしという感じだった。子どもの頃からためてきた感情が、内側からどんどん浮上してきて、体のだるさや気持ち悪さ、頭痛、背中、腰の痛みなど、様々な症状が次々に現れていた。いくつもの山を越え、どこにたどり着くのかなんて、わからない感じだったけれども。
歩きながらそんなことを思っていたら、突然妻が最後に言い放った。
「それでbabyが来た!」
勢いのある妻の言葉に思わず私は、おお! と言葉を漏らした。
やり切った人のかっこいい言葉のように思えて、何とも言えない感覚で、隣を歩く妻を見ていた。
妊娠に関しては、人それぞれに非常にナイーブなことであると思うけど、妻に関して言うなら、自分の内面を調整しながらずっとそのための準備をしてきたように思う。だから彼女にとっては、妊娠したことで待ち望んだ結果にたどり着いた、一つの目標を達成した気持ちもあるのかもしれない。そばで見ていた私からすると、トラウマを解消していく彼女の姿は、まるで断崖絶壁を登っているかのようにも感じて、症状が重い時などは本当に大丈夫かと思う時もあったほどだ。
川越水上公園に行くと、テニスコートがある奥のほうの駐車場に車を停める。そこから800メートルほど先の池をぐるっと回って駐車場に戻ってくると、妊娠5か月になった今回は、1.5キロ位歩いたことになる。
ひと月前は、池のほうまで歩くなんてとてもできなかった。2ヶ月前はもっと手前のベンチで一休みして、駐車場に引き返す感じだったから、歩ける距離が伸びたことに、妻は素直に喜んでいた。
・・・
私たち2人の場合は、基本的に「カウンセリングアイアム」という手法を日々の中で実践することにより、今日のエッセイのような結果になりました。
2人の身体が機能的に妊娠しやすい状況であったかどうか、深い部分のことは表記が難しい部分ではありますが、カウンセリングアイアムを継続し、心身を整えてきたからこそ、ここまでの結果を得ていると私たち2人は捉えています。まさに2人3脚で進んできました。
妊娠を待ち望んでいる方にとって、さまざまな手法が世の中にはあふれていますが、ここに書いている内容など、らいおんハートの手法に興味がある方は、ぜひご相談ください。必要な方には取り組み方を案内します。
夫婦で学びたい方にもたいへんお勧めです。お互いに自分のことを日々見つめていくので、心身とも安定し、身体の中から健康になります。夫婦の関係性は言うまでもなくよくなります。
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