このページでは、「いつくしみ」とは何かについて、基本的な内容を案内していきます。
「いつくしみ」の基本
「いつくしみ」とはどんな感覚?
赤ちゃんを抱いたときや子どもを見守るときに、おのずと自分の内側で浮かび上がる愛しい感覚。
私が「いつくしみ」について案内していくとき、まずはこの表現を使います。これは、誰にとっても内側でごく自然にわき起こる感覚であるかと思います。この意識をもつ(内側で抱く)ことにより、やさしくおだやかなエネルギーが、その場と自分の体内に生まれますが、これが「いつくしみ」であると、伝えています。
「いつくしみ」を伝えるときの定義
そして、この、やさしくおだやかなエネルギーは、ある意味、女性的な質をもっていることから、以下のようにらいおんハート X Vision では定義しています。
「いつくしみ」とは、「女性の質が生み出す愛の形」であり、人の意識を落ち着かせ、おだやかにする作用がある。そして、男性の内側にも女性の質はあるため、男性も「いつくしみ」を生み出し、扱うことができる。
いつくしみを「 」(かぎかっこ)でくくっているのは、らいおんハート X Vision で案内している「いつくしみ」について、よりわかりやすく伝えるためです。
両方の性質の違い
女性的な質とは、「受け入れる」「育む」、そして男性的な質には、「物事を作り出す、形にする」「放出する」という要素があると、私を捉えています。
そのため、女性的な質の愛(いつくしみ)を使うということは、受け入れる、または育むという要素を含む愛を使うということです。
不必要な場所はない
この「いつくしみ」の性質は、個人、家庭、社会の中で人の意識を安定させていくため、不必要な場所はないくらい、これからの時代に大きな働きをしていくと、私は確信しています。
この意識を上手に使っている人ほど、家庭や組織においての人間関係を円滑にし、自分の望みを現実のものとしていけるでしょう。
下の図も参考にしていください。「いつくしみ」の特質を表しています。
「いつくしみ」の作用
「いつくしみ」には、以下の作用があります。
・潜在意識にある過去の感情やトラウマを癒やし、調整する。
・あらゆるものを安定させる:意識の状態、行動の仕方、人との関係性、その場の空気(空間)など。
※このほかにも日常の数多くのことへ「いつくしみ」の作用を活かせます。
「いつくしみ」の作用を活かすとき
人の内側には、基本的に、過去に体感した感情(トラウマなど)が取り残されたままになっていることが多くあります。とくに子どもの頃、人によっては思春期以降や大人になってからの体験、もしくは過去世の体験である場合もあります。
たとえば、子どもが何か失敗をしてしまったとき、それを見た大人がただ感情的に叱る、または怒ってしまう場合、そのときの子どもの気持ちは、とりとめのないものでありながら、少しずつ心の奥のほうに沈み込んでいってしまいます。
子どもとしては、何かしら理解してもらいたい気持ちがあったかもしれません。一生懸命やっていたのに失敗してしまった、または、ただ自分のほうを見てもらいたかった、など。そして、このようにささいにも思える感情や気持ちは消えることなく、まるで川の底に沈み込んでいくかのように潜在意識の深くに埋もれていきます。そして、大人になった自分の日常に以下のような影響を与えるようになります。
たとえば:
・自分のことを否定する
・自分のやりたいことを制限する
・本来の力を思うように出せない
・自分を好きになれない
・幸せになることをあきらめる
・夢や希望を否定する、など
しかし一方で、大人になった私たちの日常は ごく自然に、
過去のトラウマや感情を見直し、生き方を変化させていくようにも運ばれていきます。
このときにこそ、「いつくしみ」の作用を用いて、過去の自分の心に寄り添っていくことが大切です。
自分の内側の子どものような部分(癒やされていない感情)にこそ、赤ちゃんを抱いたときや子どもを見守るときに現れてくる「いつくしみ」の感覚を、注いであげることが必要なのです。
足りない部分には「いつくしみ」を足してあげる
女性的な質の愛は、一人ひとりにとって必要不可欠でありながら、私たちの日常、とくに幼少期などに足りないことが多くあります。たとえば、子どもが何か失敗をしたときなど、その心に寄り添えれば良いのですが、人それぞれに日常を精いっぱいに生きていますから、難しいことがあるかと思います。
一方で、私たちが大人になった今でも不安定になるのは、上記で案内したように、取り残された感情が内側に潜んでいて、それが日常の中で浮上してくるからです。要するに、過去に抱いた感情に対して、充分な愛が注がれていないからです。だからこそ、不安定な部分が表面化してきたときは、足りない要素である愛を足してあげることが大切なのです。
「いつくしみ」を案内している大切なポイント
心の傷は自分で癒やしていくことが大切 です。親は、子どもを見守り手助けすることはできますが、たとえ親であっても、子どもが抱えていく心の傷を完全に癒やしてあげることはできないと思います。だからこそ、自分の内側にある愛を見いだし、その愛を自分のために使っていくことが大切になるのです。
ここまでは、感情を癒やしていくことに重きをおき案内をしてきましたが、「いつくしみ」について案内している大きな目的は、あくまでも、
・自分が本当にやりたいことを実現していく
・本来の自分に返り咲く
・才能や素質、個性を生み出しやすくする
ためでもあります。
これが目指している到達地点であり、「いつくしみ」を自分自身のために使っていく本質的な理由です。
以下のページの内容も、必要に応じて参考にしてください。
不安に負けず自分の望みを叶えるために
日常の中で「いつくしみ」の作用を多様に活かす
ここまでは、感情を癒やす「いつくしみ」の作用について案内してきましたが、ほかにも、数多くのことへ 「いつくしみ」の作用を活かせます。それぞれに応用して使ってみてください。
たとえば、
◆定期的に「いつくしみ」の呼吸法をすることにより心身の調整・精神の安定に活かす。
:あらゆる機会において気持ちが安定しないときの心身の調整
:妊娠中や産後、更年期の症状の緩和・調整
◆嫌な空気が生まれた空間をおだやかにする。
◆未来の物事がうまく運ぶように時空を超えて未来に送る。(※)
:大切な行事・出産や産後の体調安定のために
◆過去の自分に対して送る。
:過去に体験した感情を調整したいときに
※意識により生み出されたエネルギーは、ある一定の時間を経て、身体や起こる現象に対し影響を与えます。この理論と同じように、体内で生み出した「いつくしみ」のエネルギーを、意識を使い自分の未来に送れば、その現象に良い影響を及ぼすことができます。
以下のページも必要に応じてご覧ください。
:「いつくしみ」の原理とその作用:心からやりたいことを実現した私の体験談
:これからの時代に必要なこと:本来の自分を取り戻すために
「いつくしみ」について基本的なことに関しては、
・基礎クラス
・青空スクール
・女性のための特別コース
・アスリート基礎コース
で学べます。各コースの詳細に関しては、それぞれのページをご覧ください。