今日は「身体の声を聞く」ということをテーマに案内を進めます。
好不調の波は誰にでもあるかと思います。そして不調のときこそ、なるべくそこから早く脱出したいもの。人によってはその体験自体が大切な場合もありますが、不調からの脱出、または才能発揮への早道となる手法を紹介させていただきます。アスリートの方は必見です!
潜在意識
人の内側には、「潜在意識」というものがあります。まずは下の図をご覧ください♪
図1
これが、私が伝えている潜在意識の大きさのイメージです。
この図では、日常で捉えている自分の大きさは、潜在意識と合わせるとほんの一部であるということを表しています。落ち込んだり、他の人と自分を比較したりすると、自分が小さく見えてしまうこともあるかと思います。しかし、人の内側には、自分でもまだ知りえていない才能や特質が奥深くに眠っていて、その大きさは計り知れません。
そのため、今の自分に限界を感じていたとしても、才能はさらに伸びていく可能性があります。内側(潜在意識)を整えていけばいくほど、身体能力が上がる、または才能を発揮しやすい状態になります。下の図をご覧ください。
図2
潜在意識には、基本的に以下の4つが存在していると私は伝えています。
- 過去の感情やトラウマ
- 生まれる前からすでに知っている知恵など
- 個性や才能
- 人生の設計図
図2は、潜在意識を海になぞらえて、奥深くに行けばいくほど自分の宝物と言えるものが存在していることを示しています。奥深くにあるもの、たとえば、図の下のほうに描いている夢や才能など、これらを発揮しきることは、意外と簡単ではありません。なぜかと言うと、図のように、過去に抱いたネガティブな感情やトラウマが、潜在的な能力を発揮することを隠す、または抑えてしまうかのように働くからです。
不調の波を早期に改善する手法
らいおんハートでは、内側に潜む過去の感情などを調整し、日常のあらゆる問題を解決、または潜在的にもっている才能を発揮していくための手法を確立しています。
しかしその手法は、習得するまでの期間がある程度(半年から1年半、習熟度によっては数年)かかるため、ここでは、比較的短い期間でも習得できる、日常で起こりやすい不調の波を早期に改善できる手法を紹介いたします。(図2でいうと、潜在意識の表層のほうの「痛み」「違和感」あたりの内容です)
身体のサインを見逃さない
ポイントは、いかに自分の内側で起こる反応に耳を傾けられるか、です。これは、ささいなことでも、難しいも問題を解決するときでも、同様に基本となります。
一人ひとりの内側には本来の自分自身(魂と言えるもの)が存在しています。簡単に言うなら、図2で描いているように奥深い部分に存在しています。
そして、この本来の自分自身は、物事がうまくいかないとき、または好不調の波が激しいときなど、さまざまな形で日常を生きる自分にサインを送り続けています。
たとえば、身体に現れる各種の症状が、そのサインです。
ちょっとした違和感、痛み、または感情的な反応など、どんなにささいなものであっても、それは自分の内側から送られているメッセージです。日常で起こる問題に対して、たとえば不調の波が訪れたとき、ここに「問題をひも解く鍵があるよ」と伝えているのです。
現状を打開するための手法
だからこそ、身体に意識を向けることが大切になります。
私の体験を一つここで紹介します。2015年ころに日光に旅行に行ったときのことです。
当時は英語を使って仕事をしたいと思い始めていたころで、私は旅先で機会を見つけては外国人の方に英語で話しかけていました。
そして、日光のゲストハウスで外国人の方に話しかけようとしたとき、忘れられない出来事が起こりました。朝食のときに隣のテーブルにきた外国人の方たちに話しかけようとしたのですが、英語以外のヨーロッパの言語を話しているのが聞こえてきた瞬間に、「あれ? 英語じゃないのか‼」と腰が引けてしまい、話しかけられなかったのです。
そのあと、少し残念に思いながら部屋に戻ってくると、なんとなく、のどに詰まるような違和感が現れていました。痛いという感覚ではなかったけれど、明らかに少しおかしいなと思える症状が出てきたのです。
とくにやることがなかった私は、布団に横になり、「ハートの呼吸法」をはじめました。そして、呼吸とともにハートのエネルギーが体内に循環していったあと、「のどの違和感はなんだろう?」と自分の内側に問いかけたのです。
数分間呼吸法を続けていると「なんで話しかけないの?」という言葉が、自分の内側に響いてきました。不思議に思われるかもしれませんが、この対話の手法は、私自身が20年かけて作り上げてきた手法です。「なんで話しかけないの?」と伝えてきたのは、自分の内側にいる本来の自分自身でもあります。
思わず私はその言葉に対し「話しかけると言っても、相手は英語ではない言語を話していたのに無理だろう‼」ととっさにそう思いました。しかし、呼吸法をしばらく続けていると、「英語で話しかければ、相手は英語で返してくれるかもしれない」という感覚が浮かび上がってきました。
ここで意識の変換が起きたのです。
できないと思っているとなかなか行動を起こす勇気が出ませんが、内側で捉えた感覚を受け入れることにより、それを行動に移すことができました。
結局私はその日、東照宮の周辺で、オランダやイタリア、イギリスから来ていた7組以上の外国人の方たちに話しかけることができました。そのおかげで気持ちは晴れ晴れ、その日を終えた頃には達成感に満ちていました。
これも、のどに現れた症状を通して、自分の内側から新たな解決策(答え)を得たからこそ、叶った現実です。あのとき、ハートの呼吸法をして自分に問いかけていなかったら、ここまで違う現実を体験できていなかったでしょう。
ここで一つ豆知識。
たとえば人とコミュニケーションをとるときなど、本来の自分にとってふさわしくない表現の仕方をしていると、のどに各種症状が現れることがあります。上記の私の体験はまさに、この通りであり、表現を止めていたため、のどに症状が現れました。のどに各症状がある方は、自分にどんな傾向があるかなど、少し見直してみるとよいかもしれません。
そのほか、たとえば、頭、首、肩、胸、腰、股関節など、特定の部位に現れる各種の症状には、それぞれに特定のネガティブな意識(メンタルの保ち方)とのかかわりがあります。この詳細に関してはまた別の機会で案内します。
上記で紹介した自分と対話をする手法(ハートの呼吸法+問いかけ)は、数多くのことに応用が効きます。
たとえば、
- 野球のピッチャーであれば、なぜ今日は制球力がないのか
- 最近の(業績)不振はなぜなのか
- マラソンランナーであれが、記録が伸びないのはなぜなのか
- 股関節の違和感はなぜあるのか
- 腰痛、頭痛、肩の痛みがあるのはなぜなのか、など
ここでは、呼吸法をして問いかけるという手法を案内していますが、その答えの受け取り方は人それぞれです。私は言葉のような感覚で受け取ることが多いですが、人によっては、なんとなく感覚を通して伝わってくる、または、イメージのような感じで受け取れることもあるでしょう。
状況によっては、その場ですぐに答えを受け取れないこともあります。その場合は、時間をおいて、リラックスしている時などに、ふっと内側に考えのようなものを通して、答えが浮かんでくることがあります。どちらにしても、この手法を習得するには日々実践を重ねていくことが大切です。
しかし、この手法を身につけられれば、日常の多くの場面でより良い結果を得ることができます。意識の持ち方が変わると、それが即、思考の状況、身体の動き、行動にも影響を与えます。私の体験のように180度違う結果を手に入れることも数多くあります。
ハートのエネルギーの作用機序
まずは簡単に「ハート」ついて案内します。
多くのページでも案内していますが、ハートとは、愛そのものであり、ハートのエネルギーには、心身を調整するなど、さまざま特質があります。詳細については「ハートとは:特質と機能について」のページをご覧ください。
そして、ハートの呼吸法とは、調整能力のあるハートのエネルギーを自分の意識により体内で発生させて、それを呼吸法とともに、調整が必要な箇所に送る手法のことを言います。
下の図をご覧ください。ハートの呼吸法をしたあとに、自分の内側で問いかけていくと、どのような作用機序で、答えが現れてきやすくなるのかを示しています。たとえば、図2の「痛み」の部分にハートのエネルギーが流れ、問いかけをしていくと、どのようになるのか。
図3
まとめ
本日の内容は、わりと簡単に日常に活かしていける基本的な手法です。また、このページではアスリートの方への案内に少し重きを置きましたが、あらゆる分野に活かせる手法です。
身体に各症状が現れたときは、自分の内側からのサインです。
自分にとってふさわしくない捉え方をしているときには、身体の感覚は重くなる、違和感が出る、せきが出るなど、身体は感覚を通して教えてくれます。
頭が痛いと感じたときにも要注意です。「発想の変換が大事」という、自分自身からのアナウンスかもしれません。
今日案内した手法を学びたい方は、基礎クラス、もしくは、そのほか以下の3つのコースで学ぶことができます。
基礎クラス+カウンセリングアイアム前半の内容を含むコース
アスリート基礎コース
女性のための特別コース:自分らしく豊かな人生を生きるために
青空スクール:社会人や学生に。人生の基盤を作る講習