このページでは、私自身が体験してきたことを紹介する中で、「『いつくしみ』の原理とその作用」についての案内をしていきます。
「いつくしみ」が運ばれてきた理由
意識の中に埋もれていた記憶
潜在意識についてのページでも案内しましたが、人は一つの人生だけではなく、いくつもの人生(過去世)を歩んでいます。そして私には「いつくしみ」について研究していた過去世がありました。私が少しずつそのことについて思い出し始めたのは、30代半ば以降のことです。そのことを思い出せば思い出すほど、内側からは過去世での苦しみが浮上してきましたが、日々その苦しみと向き合ううちに、そのトラウマへの対処の仕方がおのずと自分の中から生み出されるようになりました。
このときの体験が、過去の感情を癒やしていく手法の原点でもあります。こうして、日常の中で試行錯誤し研究していくうちに、「いつくしみ」の原理とその作用の仕方 を自分の中で深めていくことができたのです。
いくつもの時代を超える
「いつくしみ」について研究していくうちに、私は自分の内側の記憶をたどっていることに気づくようになりました。人の内側にはこのように、魂として記憶しているものがあり、過去世で(過去に)体験したことなどは潜在意識に記録(記憶)されています。この内容に関しては、「潜在意識とは」のページも参考にしてください。
女性的な愛の質が必要であるから
「いつくしみ」という言葉が自分の内側に現れてくるようになると、私は自然とその言葉を意識するようになりました。そして、その「いつくしみ」という意識を保つことによって、それがエネルギーとなり体内に流れるのを体験していったのです。そのエネルギーの質は非常にやわらかくて、きめ細かく、女性的な愛の質を兼ね備えていることにも気づくようになりました。そして研究を重ねていくことにより、「いつくしみ」には過去の感情やトラウマを癒やす(調整する)作用があることを、理解するようになったのです。
私の内側には、深いトラウマがありました。
たとえば、この「いつくしみ」について研究することに関して。先ほども述べたように、私は「いつくしみ」について過去世で研究していました。しかし、その当時、ある大きな組織からこの研究をあきらめるよう、ひどい虐待を受けるようになったのです。このときの記憶が私の潜在意識にあるため、今世の私が、「いつくしみ」について研究を再開し、それを外の世界に公表(本の出版)しようとすると、ひどい虐待を受けたときのつらさや苦しさが体内で浮上してくるようになりました。
本の原稿に向かおうとすればするほど、私の内側に潜んでいたトラウマが、日々内側から浮かび上がってきて、なかなか原稿に向かう気持ちになれませんでした。そして、無意識のうちにも(わらにもすがるような気持ちで)使うようになったのが「いつくしみ」の力(ちから)だったのです。
ハートの呼吸法をする中で、「いつくしみ」の意識を夢中で使い、浮かび上がってきている感情に対して「いつくしみ」を送っていきました。必死にこの行為をくり返していくうちに、当時のつらさや苦しさが浮上してきていることを明確に理解でき、おのずとその当時の自分をいつくしむ(受け入れ、愛を送る)ようになっていったのです。
結果として、私のトラウマは自分の中の「いつくしみ」を使うことによって、大きく癒やされることになり、本を出版するという目的を果たすことができました。そして、この体験こそが、「いつくしみ」についての概念を世の中に伝えていく原点にもなっています。
「いつくしみ」には、大きく分けて2つの作用があります。
- 人の内側に潜むトラウマや感情を癒やす
- あらゆるものを安定させる:意識の状態・行動の仕方・人との関係性・その場の空気(空間)など
そして、私が案内している「いつくしみ」には、以下の2つにポイントがあります。
- 過去の自分の記憶に対し寄り添う心や気持ちをもつ
寄り添う気持ちをもつのは、人に対しても必要なことですが、私がとくに案内したいのは、過去の自分自身の記憶(過去のトラウマやそのときに味わった感情)に対し、今の自分が「寄り添う気持ち」をもつということです。これは、過去の感情やトラウマに対して、非常に作用性の高い「いつくしみ」の意識の使い方です。
このように「いつくしみ」の意識を使っていくことが、新しい自分の生き方をしていくためには非常に重要です。
立ち止まって、必要に応じて過去をふり返り、よく頑張ってきた自分をいつくしむ、または、ほめる、受け入れる、理解する。
これにより、内側の深い部分で理解を求めていた過去の自分の気持ちは、受け入れてもらえたことによって心が落ち着き(癒やされ)、今を生きる自分に歯止めをかけるのではなく、自分を安定させる力に移り変わっていきます。
- 「いつくしみ」の呼吸法を用いて、「いつくしみ」のエネルギーを過去の自分やそのときの気持ち(感情)に流す
この内容に関しては他のページでも案内していますが、この手法を用いていく理由は、たとえば、先ほどの 「寄り添う気持ち」をもつという手法だけでは、過去のトラウマなどを癒やしきることが難しくもあるからです。この内容の詳細については、ここだけのスペースでは案内しきれないため、他のページの記事や書籍の内容なども参考にしてください。
社会の原理にも役立つ
一人ひとりの内側には、私が自分の体験を案内したように、才能や知恵、個性が眠っています。そして、それぞれが内側に秘めているものを表に自由に出していくことができたら、一人ひとりの幸福度や人生の充実度が高まっていくとともに、さまざまなことに対しての技術が発達し、安定した生きやすい社会にさらになっていくと思います。
そのためにも、もし、私のように何かを表現したいときに自分の内側でさし止めるもの(過去のトラウマや感情)があるのなら、自由な表現をしていけるよう、「いつくしみ」の力を使ってみてください。
これが、私が「いつくしみ」を案内している大きな理由です。
以下のページの内容も併せてご覧ください。「いつくしみ」についてさらに案内しています。
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