プラスアルファして取り組むと限界地点を超える:P180~183

このページでは、拙著「ハートの医学 自分を解き明かすための意識の使い方」の本文を紹介しています。P180~183(「7章 アスリートにとって有用な手段」の一部を抜粋)


プラスアルファして取り組むと限界地点を超える

基本の練習をくり返すことは大切ですが、ここでお伝えしたいことは、また別の案内です。
もし今、自分のプレーやパフォーマンスに満足していないのなら、自分自身と対話をしていくチャンスなのかもしれません。また今が一番良いと思っていても、内側に潜むトラウマなどが原因で、自分の能力を最大限発揮することに歯止めをかけている場合もあります。

このような場合には、おそらく何かしらのサインが本人の内側に現れています。身体は「情報の記憶庫」ですから、身体を通して向き合うことにより、今の自分にとって何がテーマなのか知ることができます。
たとえば、身体を張って相手と競せり合うとき、前に出る瞬時の動きができないとします。
この場合、どのようなことが心理的に影響を与えているでしょうか?

ほんの一瞬の動きですから、周りから見ていてもわからないかもしれません。しかし本人の内側では、ちょっとしたブレーキがかかったように身体が動かないなど、何かしらの反応が出ているかと思われます。これまでもくり返し案内をしてきましたが、これは内側に潜む、過去の体験にまつわる感情やトラウマに原因があると、考えることができます。

一瞬の動きが遅れることは、日常においては大きな問題ではないですが、第一線でプレーをするアスリートにとっては、致命的になることがあります。だからこそ、同じような状況でミスをすることが続いたのなら、自分の内側で原因を探っていくことが大切になります。自分自身を見つめていくこと自体が、人生のテーマになっている場合があるのです。

先ほどの瞬時の動きに影響を与える心理的な問題について、股関節を例に出しもう少し案内を重ねます。下の図を参照してください。

図:潜在意識にあるものが日常の中で現れてくる仕組み

股関節のような大きな関節や内臓などには、長い期間思い悩んだことやナイーブな感情などが、しまい込まれていく特徴があります。
そのままにしておきたい、触ふれたくもない過去の情報ではありますが、解決することが本人にとっても大切なことであるため、人生の大切な場面でこそ立ち現れてくるものなのです。
とくにインナーチャイルド(P132)のような未解決な問題こそが「瞬時に前に出る動き」に対し、歯止めをかけるように作用することがあります。

このような場合、股関節に痛みや違和感がある、または関節の動きが硬いなど、身体を通して体感できる症状もあるかと思います。
大切なのは、現実の中で体験することを通し、自分に起こっていることを理解していくことです。ときには時間が必要なこともありますから、慌てずに自分自身との対話を深め、人生の指針となるものをつかんでいきましょう。股関節など身体の深い部分に潜んでいる情報は、捉えづらくもあり、気づきと癒しを深めていくためには数年かかることもあります。

この場合も、「いつくしみ」の呼吸法と問いかけの技術が、まずは基本となります。
深い部分の癒しに関しては、「いつくしみ」のエネルギーだけでは対応が難しい場合もあるため、8章の最後で紹介している、エネルギーの活用術を併用することもお勧めしています。この手法に関するさらなる詳細は、シリーズの二、三冊目にて紹介していきます。

身体の深い部分に潜む、過去の感情を癒していくことができたら、歯止めをかけているものがなくなり、それぞれに今の段階からさらにステップアップすることができるでしょう。身体が今まで以上に自由に動くようになり、才能はさらに開花しやすい状態になるのです。


合わせて読むとわかりやすいページ
P136~139「オーラは感情や情報の記憶庫」



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