得点圏に自分の駒を進める

もう数日前になりますが、朝食のときの妻とのやりとりで、久しぶりに何とも言えない感情が浮かんできました。

「ああ、今日は仕事にとりかかりたくない、新しく始めたいことがあるけどそれもやる気になれない」と、正直、そんな気持ちにもなったのです。

一つ前に投稿した記事(コンマ5秒の世界-鏡の話)と内容がつながっていておもしろいです。今回は、その状態をどのように解消していったかを簡単に書きつづります。

私の状況を説明すると、イメージしていたように結果が出ないため、なんとなく気持ちが下向きの状態で、それを妻に話したとき、思ったような返答がこないため、モヤモヤ感が立ち現れてきたのでした。

このような状況は、身体や日常の行動にどのような影響を与えているでしょうか?

私の場合は冒頭のように、身体がなんとなく重く、仕事もすぐにする気になれないという感じでしたが、ある種の感情が日常的に積み重なっていくと、日常のテーマをこなす、または自分を前に押し出すことが難しくなることがあります。スムーズに行動できないという感じでもあり、アスリートであれば、身体の動き(鋭敏さ)に直結し、結果の良し悪しにつながる可能性があります。

今回すぐに私が着手したのはハートの呼吸法。すぐにでもモヤモヤしたものを解消したかったのが正直な気持ちでした。
呼吸法をして数分すると、内側のモヤモヤが少しずつ晴れてゆき、気持ちが落ち着いてきました。簡単に言えば、そのモヤモヤした部分の外堀を晴らすような感じです。

人によっては、深呼吸をくり返す、気分転換をすることでも同じような効果が現れるかもしれません。

そして次に、少し奥にあるネガティブな感情を整えたいと感じたので、「いつくしみ」の呼吸法をしました。言ってみれば、こんな症状が出ているから必要な薬を処方しよう、という感覚でもあります。

呼吸法を重ねていくと、胸の辺りにある重たいもの(心情)は、不安感や人にわかってもらいたい気持ちだったんだなと、明確に捉えることができました。

そしてさらに呼吸法を継続しながら、同時に自分に「いつくしみ」を投げかけていくうちに、だいぶ心が軽くなり、今自分が体験していることをブログに掲載した方がいいんじゃないか、という気持ちがわいてきました。

「いつくしみ」とは、自分が抱えている問題を客観的に理解し、受け入れ、寄り添ってあげることを指します。詳細については「いつくしみ」とは のページをご覧ください。

この、意識(内側の状態)が変化して行動に自然と移れるという流れは、私が案内したい大切なポイントでもあります。もし、自分の内側に浮上したマイナスな感情をそのままにしていたら、おそらく前向きになれない状況がつづき、このブログを書くこともなかったと思います。
感情が溶かされていく様子については、下の図を参考にしてください。

野球では、わざわざバッターの自分がアウトになってまで、バントをしてランナーを次の塁(るい)に送る作戦があります。これを「送りバント」というのですが、成功すると、点を得る確率が一気に上がります。

※バントとは、ピッチャーが投げたボールを、バッターがバットでちょこんと当ててゴロを転がすこと。

何か不安な感情が浮かんだときに呼吸法(上記の案内)をするということは、まさに日常の生活で送りバントをするようなものと言えます。

不安が浮かんでしまうと、次の動作に移るのが遅れてしまうもの。買いたいものを悩んで買わなかったり、言いたいことを言えなかったり。しかしそんなときに、ちょっとした時間のロスがあっても、自分をふり返る時間をもって不安を解消できれば、次の行動にスッと移ることができます。まさに点を得やすい状況に自分を送ることができるのです。

野球では、送りバントをしない状況もよくあります。わざわざバントをしなくても、ヒットを打ってつないでいけば得点を稼げると思うからです。呼吸法なんて(自分を見つめ直すことを)しなくても、現実がうまく流れていれば、それでよいと思います。

反対に、着実に前に進みたいと思う時は、自分を見つめる時間も大事にしてみてください。

不安、心配、嘆きなどネガティブな感情は、身体を動きにくくしたり、積極的な行動を差し止めてしまう要因にもなります。このポイントを理解することは非常に大切でもありますが、わかっていてもネガティブな感情にフタをしていたい時期もあるでしょう。

それでも前に進みたい自分自身もいるから、何とかしたいと思うもの。そんなときは、自分の内側を見つめる時間を持ってみてください。それが次の行動に移るための自分に対する送りバントになります。


今回案内した手法は、以下の講習で学べます。受講に興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
基礎クラス:人生を安定して生きるための土台を作る
青空スクール
女性のための特別コース 
アスリート基礎コース など

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