このページでは、夫婦間で何かしらの問題が生じたときに、「ハートの呼吸法」と「問いかけの手法」を使ってどのように解決策を見いだしていけるかを簡単に案内していきます。
たとえば:
- お互いの思いが交錯して、いざこざが起きやすい
- ある問題が起こってしまっている、など
このようなときは、相手の言葉(怒り口調など)により、自分の内側でも感情がゆれ動く、または吹き荒れてしまうことも多いかと思いますが、どのようにするとよいのか。
まず基本的に、夫婦関係では相手の言葉に対して感情的に反応してしまうためことが多いため、冷静さを欠くことが予想されます。そのままの状態で自分の言動を相手に返すようになると、火に油を注ぐ結果(ケンカ)になってしまうこともあるかもしれません。
そのようなときこそ、いさぎよく「ハート」の呼吸法をしていきます。
参照:ハートの呼吸法の効用とその仕組み
なぜなら、相手の言動がきっかけで自分の内側がゆれ動いているとしても、自分を安定させる力は、自分自身の内側にあるからです。また基本的に、内面がゆれ動く(大きく反応する)要因は、自分の内側にあることが多いことも事実です。
このポイントの詳細ついては他のページで案内していますが、簡単に説明しますと、過去に体験し抱いた感情は潜在意識に埋もれており、それらには、他の人の言動をきっかけとして、必然的に表層の意識に浮上してくる性質があるからです。
大切なのは、最初のうちはなかなか難しいことでもありますが、体内の反応するポイントをよく見定めることです。自分の中で感情が浮き出てきたときに、自分の何かが反応していることがわからないと、以下のようにもなりかねません。
- そのままの状態で相手に反応(言動など)を返してしまう
- ケンカが長引いてしまう
- 相手を傷つけてしまう、など
だからこそ、ハートの呼吸法をしていくのですが、感情的になっている時には難しいこともあるので、その場合は、少し気持ちが落ち着いたあとにおこなうことをおすすめします。ハートの呼吸法をしていくと、そのときに生み出されるハートのエネルギーが体内に循環します。(参照:「ハートの呼吸法の効用とその仕組み」のページの図5)
ハートのエネルギーには心身を落ち着かせる作用があります。そしてさらには、相手の言葉などに反応している体内の箇所を、より明確に体感させてくれる作用もあります。このような状態になったら「問いかけの手法」を使ってみてください。
「なぜ、自分が相手の言動に感情的になってしまうのか?」
「ケンカにならないようにするにはどうしたらよいのか?」など
ハートの呼吸法をしばらくの間(数分間、ときにはもう少し必要なことも)続けていると、自分にとって的を射た答えが、おのずと内側から導き出されてきます。
しかし、場合によっては、明確な答えがすぐに浮かび上がらない、もしくはわからないこともあります。また、とにかく落ち着くことが大切であることや、少し時間が経ってふとした時に答えを受け取ることもあるでしょう。その人の状況により、「ハートの呼吸法」の作用の仕方や、問いかけに対する答えの受け取り方、問題などの解決の仕方はさまざまです。
しかし、らいおんハート X Vision がお伝えしている「基本」は変わりません。
自分の内側で起こる諸反応は、自分の内側に何か答えがあるよ、というサインです。感情が吹き荒れている状態では、内側にあるはずの答えが見えなくなってしまいます。そのため、まずは落ち着くこと。心が乱れているならば、自分の内側を安定させることが大切です。
その安定した状態で、答えを見いだすべく自分自身の内側に問いかけていけば、おのずと答えは見いだされてきます。このことは、夫婦関係においても、自分自身に事柄についても、またはその他の分野においても同様です。問題に対する解決方法を見いだしやすくなります。
そしてさらに大切なこと
答えを自分の中で見いだしたあとにさらに大切になるのは、頭で理解しているだけでなく、その内容を現実の中で体験すること、もしくは実践してみることです。それにより、受け取った答えの意味合いを深く捉えることができます。
またいっぽうで、行動に移す前に大切なこともあります。そのことが、自分だけでなく相手にかかわることであれば、その相手に対して十分に配慮する必要もあります。相手がいる場合、取り組み方は千差万別であるかと思いますが、話し合う時間を2人の間で持つことや、相手の立場に立った考え方を持つことも基本的に大切なことだと思います。
さて、自分の内側で捉えた内容を行動に移した結果、どうなっていくでしょうか?
基本的には、自分や周りの人にとって、より良いものになっていくことと思います。それによって、答えの受け取り方に少しずつ自信を持てるようにもなるでしょう。いっぽうで、いまひとつ何かうまくいかないのであれば、見直すポイントがほかにあるのかもしれません。必要に応じて上手に、上記の内容を活かしてみてください。
ここで案内した手法については、「基礎クラス」で学ぶことができます。必要に応じて、基礎クラスのページをご覧ください。基礎クラスをすでに受講した方は、ぜひ上記のようにも意識して、手法を活かしてみてください。
基礎クラスの内容は、各学校や企業、アスリートの方など、それぞれのニーズに合わせて組み替えることができます。ご興味のある方は、ご相談ください。
参考:ハートの呼吸法をどのようなときに活かせるか
「ハートの呼吸法の効用と仕組みのページ」より
- 家庭生活、育児、子育て、夫婦関係に:
不安になる、冷静さを欠く、つい怒ってしまうときなど、自分が安定することにより、家族間のもめごと、いやな雰囲気が少なくなる。どうしたらよいか、答えを見いだしやすくなる。 - 文章、もの書き、キャッチコピーを考える、作詞作曲をするとき:
意識の状態が安定し、自分の本質からの言葉などを受け取りやすい状態になる。 - 企画やアイデアを生み出していくとき:
自分や周りにとって、よりよいものを生み出しやすい状態になる。 - 仕事が煮詰まっているとき、物事がうまくはかどらないとき:
内側が整理され、おのずとどのように進めたらよいか発想が浮かびやすくなる。 - アスリートの方、演奏者の方、歌手の方、俳優の方など表現をする方に:
日々の自己管理、調整、ケガからの回復。不振の原因を見いだしやすくなる。自分の本質的な才能が現れやすくなる。本番での安定性を作り出せる。プレー、パフォーマンスの質を高める、など。